
先日、6歳の娘が口蓋扁桃摘出術&アデノイド切除術のために入院・手術をしました。
手術までの経過と、約1週間の完全付き添い入院をした経験から、入院案内に書いてある物以外で持って行ったもの、あって良かったものなどを写真とともにご紹介します。
※生々しい・痛々しい写真や情報は載せていませんが、肥大した扁桃腺の写真のみ、すぐ下に載せています。
怪獣のように大きなイビキ……まさか扁桃腺が大きい?
娘のイビキが気になったのは、6歳になる少し前。最初の頃は「よっぽど疲れたんだなぁ」なんて微笑ましく見ていました。
しかし、だんだんと地鳴りのように鳴り響く日が続き、さらには「グーーーー………グ……ググッ!」と無呼吸になるのが心配で調べてみたところ、「扁桃腺肥大」という文字に辿り着きました。



ちょっとちょっと、口開けて!
さっそく娘の喉を覗いてみると……





でかっ!扁桃腺でかっ!
こりゃ食べ物飲み込むのにも苦労しそう。確かに食事は遅いし少食なので、成長曲線の下線ギリギリでした。これももしかして扁桃腺のせいだった?
手術する?様子見る?悩んだ経過のまとめ
いろいろ調べつつ、娘の症状や私の見解はこんな感じでした。
- ・扁桃とアデノイドは2~6歳の小児で最も大きくなる。
-
→いまがちょうど6歳……自然に小さくなるのを待とうかな?(そもそもこの先これが小さくなるのか?)
- ・扁桃腺が大きいと、耳や副鼻腔の感染症を繰り返しやすい。
-
→いや、特に扁桃腺が弱いということはない。
- ・扁桃腺が大きいと、呼吸困難や嚥下(えんげ)困難、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性がある。
-
→これは確実にある。いびきをかくし、そのせいでうつ伏せ寝しかできてない。
- ・歯並びへの悪影響や、睡眠不足による集中力低下や学力低下につながることもある。
-
→それはめっちゃ困る!入学前に手術するのがベストなのか…
- ・子どもの頃に扁桃腺を除去すると、大人になってから風邪を引きやすいというデータがある。
-
→えーなにそれ。取っても取らなくてもデメリットがあるってこと?
- ・大人になってからの扁桃腺切除はかなり辛いらしい。
-
→YouTubeで見た情報。とにかく痛そうです。



そもそも、親が決めるものではない。よし、手術適応になるのか、まずは無呼吸の検査をしてもらおう!
無呼吸を調べるため、ポリソムノグラフィ(PSG)検査を実施
最初は、検査キットを借りて自宅で検査を実施してみました。が、大人用の機械だったせいかうまく測れておらず、一泊二日の入院でしっかり検査することになりました。


包帯が痛々しいですが、固定しているだけで特になにか刺さっているとか痛いとかはありません。
病院は娘のために子ども用の検査道具?を手配してくれたらしく、たくさんの医療従事者の方が様子を見に来てくださいました。このまま就寝して、無呼吸の状態を見るということでしたが……



なぜかイビキを全くかかないぞ! 嘘つきの親と思われたらどうしよう!
夜中も何度も技師さんや看護師さんがモニターを見に来てくれてたのですが、ただ静かにスヤスヤと眠り続けた娘。「せめて1回くらい無呼吸を記録してくれ……!」と矛盾する願いが脳裏をよぎってしまいました。



でも、このままイビキが治ったら手術しなくていいもんね!
と思ったんですが、家ではやはりイビキをかいていました。もしや眠り環境が悪いのか?
検査の結果、やはり手術することに
後日、検査結果を聞きに病院へ。
私としては「検査入院で1回もイビキをかかなかったから、無呼吸は起こしていないだろう」と思っていましたが、しっかり無呼吸が計測されていました!



細かい数値は省きますが、1時間に平均6.5回の無呼吸がありました。
つまり、軽症ですが閉塞性睡眠時無呼吸症候群であるということですね。耳鼻科の先生から「どうしますか?手術しますか?」と聞かれ、



(結局親が決めるんかい!)
と思いつつ……



もし先生のお子さんがこの数値なら手術されますか?
と聞いてみたところ、即答で「僕ならしますね」と返答があったので、



では、お願いします!
と、手術が決まりました。
以前、ちらっと見えた先生のスマホの待受がお子さんの写真だったので、こんな質問をしてみました。
年長さんの冬入院はスケジュール決めが大変
検査入院は夏休み前でしたが、実際の手術入院は11月の下旬。
そもそも2〜3ヵ月は待つという話があり、園では運動会、音楽発表会、お店屋さんごっこ、誕生会、餅つき……と怒涛のイベントに加えてインフルエンザ、コロナ、胃腸風邪、マイコプラズマ肺炎の流行もあり、まずは無事に入院できるのが目下の目標でした。



扁桃腺が大きい子はただでさえ風邪を引きやすく、手術が何度も延期になったという話も聞きました。
入院日付近は鼻水が出ていたこともあり、念のため当日にコロナやインフルエンザの検査をしてからの入院となりました。
子どもには正直に話しておくのがベスト
娘には、事前にしっかりと説明をしていました。扁桃腺の働きや今の状態、手術をしないとどうなるか、どんな手術をするのか、痛みや術後の過ごし方、治ったらこんないいことがある……など、何度も話しました。
本人も気になるのか、
きょうはイビキかいてた?
などと確認してきたり、手術に対しても怖がっていましたが、日にちが近づくにつれて心が固まっていったようです。
いっぱいごはんたべれるようになりたい
と本人も意気込んでいましたし、彼女なりに術後の過ごし方についてイメージトレーニングをしていたようです。



私自身が小さい頃に「楽しいことあるよ〜」と言われて注射されたことを根に持っているので、娘には良いことも悪いことも正直に伝えるようにしています。
【本題】いよいよ入院、持っていったもの紹介
まずはこちらが入院案内パンフレットに書いてあった「入院に必要な持ち物」
- 洗面用品(歯みがきセット・タオル・ひげそりなど)
- 食事用品(スプーン・コップなど)※配膳時にお箸・お茶は当院から提供します
- 入浴用品(石鹸・シャンプー・バスタオルなど)
- 日用品(下着・ティッシユペーパーなど) 口内服しているすべてのお薬(サプリメントを含む)とお薬手帳
- 寝衣
- テレビまたはラジオ用のイヤホン(院内の売店でも購入できます)
- 上ばき(かかとのある靴)



これはあくまでも患者本人。娘はパジャマと下着だけでいいし、病院食も出るし、必要な医療サポートもありますが、付き添いの私の服や荷物が別で必要です。
入院は1週間の予定。もちろん病院で調達できるものもあるだろうけど、なるべく過不足なく最低限に留めたいもの。
うちにある一番大きなコロコロに詰められる分だけ+保冷バッグという持ち物に決めて、取り掛かりました。
備え付けの棚の形状は事前情報なし!
病室にある棚情報は結構重要です。いろいろ調べたんですが、今回入院する病院は公式サイトにも情報がなく、大部屋と個室でも違ったり、大人病棟と小児病棟で違ったりと病院によってさまざまだったりします。



意外と重要な情報だと思うんですけどね〜
だいたいの病院が、荷物をしまう細長い棚+テレビや冷蔵庫がセットされている棚の2セットです。
今回の病院の棚は、こんな形状でした。


パカっと扉を手前に開くと、右にハンガー掛け、左側が4段のカゴになっていました。



(ハンガーいるなら入院案内に書いてくれたらいいのに……←これを何回もぼやくことになります。)
服関係の持ち物リスト
病院内は冬場でも半袖もしくは薄手の半袖でOKです。付き添いの私が持っていったのはコチラ。
- 下着
- ブラカップ付きのワンピースやトップス3〜4枚
- 薄手の長ズボン
- バスタオル2〜3枚(ミニバスタオルが便利)、フェイスタオル3枚(ペーパータオルが置いてあれば1枚でいいかも)
- コンビニなどに行く用の大きめのストール(季節による)
- ライザップの着圧の短いやつ
- つっかけやサンダル(患者はかかとが必要だけど付き添いは何も言われない)
- 洗濯用洗剤(小分けのものもしくは粉を数回分)
- 小さな物干し竿(あると便利!)



ブラカップ付きワンピースは、旅行や日帰り温泉とかにも便利なので持っておくと重宝しますよ。


ライザップの着圧のは家ではなかなか履きませんが、ここそとばかり持って行ったら足がむくまず助かりました。下着は、捨ててもいいと思うものを持って行きました。


娘の衣類と私の服は、こんな感じで大きめのトラベルポーチに分けて入れていたので、そのままカゴに載せることができて便利でした。


そして、こんな洗濯ハンガーはぜひ。シャワー上がりとかちょっと汚れて手洗いしたものを干しておくのに役立ちます。



病棟の乾燥機で乾ききらなかったものを干したりもしてました。
スキンケアやアメニティ類の持ち物リスト
続いて、こちらが化粧品類です。



とは言っても基本的にはメイクはしないので、スキンケア類やシャンプーリンスなどになりますね。


- 化粧水(スプレータイプは身体中にシューっと使えて便利)と乳液
- 旅行で持ってきたアメニティ(シャンプー・リンス)
- フェイシャルパック(ここぞとばかり)
- アイマスク(夜中の巡回がまぶしい)
- めぐリズム(友人からの差し入れ!)
- 湿布や頭痛薬、胃腸薬
- マスク(不織布推奨)
- リップ
- ハンドクリーム
付き添いは病棟のシャワーが使えることが多いのですが、患者と一緒に入らないといけなかったり、時間制限があったりと何かとばたつきます。



使い捨てのアメニティや使い切りたいもの、ちょっと贅沢したいもの、万が一失くしてもいいものを持っていきました。
食べ物関連の持ち物リスト
次は食べ物ですね。食料や飲料、お菓子です。



もちろん院内にコンビニはありますけど、事前にスーパーやドラックストアで買った方がお得なので。
手術後の娘が食べられそうな物と、私の1日3食を少しでもコンビニで買わないように、保冷バッグなどに入れて持ち込みました。
術後の食事に関しては、念のため医師の確認を。また、付き添い食が注文できる病院もあります。
子ども(患者)本人用の飲食物
これについては、完全にお子さんの好みや病院のメニューに合わせるのがいいと思います。


術後はこんな感じでどろどろ食が出ました。なので基本的には何もいりませんが、少しでも好きなものがあるといいかなと思ってこんなものを持って行きました。
- 茶碗蒸しやプリン、ヨーグルト、ゼリーなど、噛まずに飲み込める物→結果的に少しあれば良かった
- 粉スープやうどんスープ、お茶漬け海苔(白粥の味付けに)
- 調味料(塩やだししょうゆなど)→病院食の味が薄かった場合に備えて
- ご褒美用の知育お菓子


こんな感じで、不要なダンボールを折りたたんで持ち込んで、ざっくり入れておきました。
付き添いの親(私)用の飲食物
そして、私用に持ち込んだのはこちら。
- カップラーメン
- フリーズドライ
- スープデリのパスタ
- ガム
- コーヒーや紅茶
- フルーツトマト
- アルコール入りチョコレート(友人が差し入れてくれました!)
- 低脂肪牛乳
- ソイプロテイン粉


上で紹介した棚の写真の「寝衣」のところに入っています。



術後の娘が食べたがってはいけないので別で隠したつもりです。


私は朝はソイプロテインだけなので、このセットだけで事足りました。



ちなみに、この目盛り付きシェイカーはお湯の分量測ったりするのにも役立ちました!


入院時点で冷蔵庫がパンパンです。



当然アルコールはNGなのですが、ブランデー入りのチョコならギリOK?想像以上にめっちゃ癒されました。
持っていって良かったティーパック類
病院内は乾燥しているのかあったかいからなのか、やけに喉が渇きます。いちいち自動販売機でペットボトルを買っていたらもったいない!と、旅行先から持ってきていたティーパックや普段飲んでいるコーヒーをたくさん持って行きました。


30袋くらい持って行って、すべて飲み尽くしました。結局、自販機で買ったのは1本のみ。



蓋ができるカップがあるとより便利。
食器・食事グッズの持ち物リスト
基本的に「捨ててきてもいい物」で構成しました。
- 使い捨てスプーンとフォーク
- はし、割り箸
- 子ども用のコップ
- 蓋付きのコーヒーカップ
- 熱湯&レンジOKの深めの耐熱容器
- 使い捨ての発泡スチロールのお椀
- 歯みがきセット
- 食器洗剤&スポンジ
- スタイやお食事エプロン(うまく飲み込めない場合に必要)
- タッパー(不要でした)
- ストロー(不要でした)
- ペットボトル用ストローキャップ(不要でした)
- ナイフ(不要でした)





病室と言えばリンゴの皮を切るイメージありましたが、そもそも術後に固いリンゴはNG。ナイフは使いませんでした。
文具・机周りの持ち物リスト
ベッドの上の机に置いておくものとして、こんな感じで持っていきました。
- ティッシュ(かわいいカバーで看護師さんウケUP!)
- 文房具一式(ボールペン、鉛筆、鉛筆削り、消しゴム、テープ、のり、ホッチキス、はさみ、色鉛筆)
- メモ帳(場合によっては筆談が必要な場合も)
- 輪ゴムやクリップ(少しだけ)
- 除菌ウェットティッシュ
- クリアファイル(結構書類があります)


細かいものが多いので、サッと取り出したりそのまましまったりできる蓋付きBOXに詰め込んでおくと便利です。



うちの娘は絵を描いたり工作が好きだったのでこんなラインナップですが、この辺りはお子さんのお好みで。
現場で工夫したもの・あとから持ってきてもらったものリスト
入念にシミュレーションしたつもりでも、やっぱりあとから「持ってくればよかった」と思うものが出てきます。


- サランラップ(保存やレンジの際に必要)
- イヤホン(子ども用のもの)
- 時計(病室にない場合はあると便利、子どもが見たがります)
- お盆(レンジへの移動に便利)
- 月のカレンダー(「あと何日で点滴が抜けるよ」「退院だよ」などと伝えやすい)
- 千円札(テレビカードは現金払いがほとんど)
- 子どものスリッポン(夜中のトイレなどでサッと履きたいし、そのまま履いて退院もできる)
- 鏡(これも、子どもが傷の様子を見たりするのに必要でした)
- センサーライト(夜中のトイレなどでちょっとつけたいときに)
- 簡易加湿器(電源不要のもの)
- 綿棒・耳かき(かなり重要)



耳がかゆくなるとどうにもならない!耳かきがなくて気が狂いそうでした。
病院は当たり前ですが家電の持ち込みはNG。給湯ポットとか加湿器とか。ただ、本当に乾燥が気になるので、電源を使わない簡易加湿器があれば良かったと後悔しました。


そして、自作。使い捨て食器と紙ナフキンで即席加湿器?を手作りしました。



細く破っているのがポイントです。
少しでも快適な入院生活のために、計画的に準備をしよう
いかがでしたか?実体験をもとに、付き添い入院に必要なもの・あったらよかったものをご紹介しました。
これらの荷物はすべて、長辺75センチのLLサイズのキャリーケース+保冷バックに詰め込みました。


入院なので、当然ながら主役は患者。しかし、その患者さんをサポートする側の過ごしやすさも大切な要素です!
お子さんの年齢やタイプ、普段の生活、また個室の有無などでも大きく変わる部分はあると思いますが、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。



ちなみに我が家は個室希望を出していましたが空きがなく、結局大部屋を独占でした。
(おまけ)術後の娘の様子
手術は、入室から退室までで約2時間。大人の足の親指ほどの扁桃腺2つと、ちょろっとしたアデノイドをしっかりと除去!



鼻血がよく出るので、焼けそうな血管があれば焼いてほしいと依頼いしていましたが、めぼしい血管は見当たらず。
術後の娘は、飲み物解禁まで時計を抱きしめ飲むゼリーを完食。その後もそんなに痛がることもなく(珍しいそう)、ただ主治医の先生に恋をして退院しました。
1週間後には登園もして、普段通りの日常に。食事もこれまでは扁桃腺が邪魔をしていたようで
のみこみやすい!いっぱいはいる!
と感動して食べております。これからはもっとたくさん食べて大きくなってくれたらいいなぁと思います。もちろんいびきも全くかかなくなりました!
手術前は迷った部分もあったけど、入学前に手術ができてよかったと思っています。



ネット情報などを見ると不安になることもあるかと思いますが、やはり信頼できる主治医の先生と話し合って決めることが大切です。
これから入院するお子さん、付き添いされるご家族の皆さん、頑張りましょう!